【Alden 990】雨に降られたコードバンのお手入れ
なかなか外出出来ない昨今に長引く梅雨も相まって、なかなか革靴を履く機会を逸している今日この頃です。
そんな時に、久しぶりに外出する機会があり、「どの革靴を履こう」とルンルン気分で考えている中で天気予報を見ると雨ってこと、良くありますよね。
同様のことが何回か続き、ずっとパラブーツ アヴィニョンを履いていたのですが、ある日の出かける前に天気予報をみると、降水確率は20%の曇りでした。
同様の機会に結局降らなかったということが何回か続いたので、「エェーイいったれ!」と思い、最近全く履けていなかったAlden 990を履いて出かけました。
そんな時に限って雨って降るんですよね。泣
小雨ではあったのですが、ポツポツと雨に降られてしまった我がオールデン 990。
家に帰ってすぐに乾いた布で水分を拭き、ブートブラックのリッチモイスチャーを塗り、シューキーパーを入れました。
翌日見てみると、結局のところ毛羽立ちが起きていました。
一般的な皮革はコラーゲン繊維が複雑に絡み合っている一方で、コードバンは縦に整然と並んでいます。
その結果、非常に美しい質感が得られますが、その反面、水分によってコラーゲン繊維が起き上がりやすく、毛羽立ちが起きてしまいます。
そんなこんなで、復活を期待して、以下の手順でオールデン990を磨きました。
①水性クリーナーで古いクリームを落とす
結果として、より顕著に毛羽立ちが目立つようになりました。
②リッチモイスチャーで潤いを補充、そして馬毛ブラシでブラッシング
全体的な輝きを取り戻しましたが、まだまだ毛羽立ちは取れません。
③コードバン用のクリームを塗り込む
④ブラッシング前にカッサ棒を使い、コードバン全体をならす
使い方は下記ご参照です。全体的に同方向にならした後に、その方向と垂直になるようにもう一度全体をならします。先端部分で無く、必ずカッサ棒の横部分で行うようにしましょう。でないと、変な型がつきます。
⑤馬毛ブラシでブラッシング後、セーム革で余分なクリームを落とす
⑥フィニッシングブラシでブラッシング
⑦完成!
毛羽立ちが綺麗に直りました!
拡大しても毛羽立ちは認められません。
不幸中の幸いにして、小雨程度であったことから、カッサ棒でなんとか繊維を寝かせることが出来たようです。
小雨程度で済んだので良かったものの、大雨に降られた場合、どうなるのかは想像もつきません。
その点で、やはり雨予報の日は避けた方が無難です。
ただし、この時期は履きたくなる欲がどうしても出てきてしまい、失敗を繰り返しがちです…
早く梅雨が明け、なおかつ気兼ねなく外出できる環境になることを祈るばかりです。