靴好きサラリーマンの徒然草

革靴に魅せられた30代理系サラリーマンが、革靴を中心とした経年変化を記録する雑記です。

FLORSHEIM imperial kenmoir フローシャイム インペリアル ケンムーア

ビンテージ 靴として人気のFLORSHEIMです。

 

元々はアメリカが起源のメーカーで、アメリカ国内で靴も作っていたようです。

 

一方で、1990年代初頭からインドとアメリカで靴の作成を始め、現在では生産拠点を海外に移してしまったようです。(間違ってたらごめんなさい)

 

人気があるものはアメリカ国内で作成された、imperialモデルという上級モデルです。

 

特に60〜80年代のkenmoirは非常に人気であり、良くオークションやeBayで見かけます。年代が古くなるほど革質が良いようです。

 

そんなFLORSHEIMの年代判別ですが、下記v cleatというサイトに詳しく書いています。

 

vcleat.com

 

私はFLORSHEIMを2足有しています。

 

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左が74年製(ほぼ確実)、右が63年製(恐らく)になります。

 

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63年製については、およそ50年前に作られたものとは考えられないくらい綺麗です。

 

ここからは、FLORSHEIMの年代判別について、記載していきたいと思います(さまざまなサイトを参考にさせて頂いているものです。間違ってたらごめんなさい。)

 

まずは靴のライニングです。

 

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上記はライニング内に「HE」、下記は「AD」と記載されています。

 

前列の番号が製造月(A=1月、B=2月、、)を表しています。また、後列は製造年の下一桁(A=0年、B=1年、、)を表しています。

そのことから、上の画像は○4年10月、下の画像は○3年1月と判断できます。

 

また上記2つの93602モデルのほとんどが1957年〜1988年までに作られたモデルであり、そのことから、上記は84年、74年、64年まで絞ることが出来、後者は83年、73年、63年に絞ることができます。

 

次にヒール部分のクリートの位置がヒールの外側に沿っているか、内側についているかで74年以降の生産かどうかを判別出来ますが、今回は既にヒール部分が純正のものから変えられてしまっているため、判別不能です。

 

そこで、次にタン裏を見てみます。

 

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1970年代初頭までは、こちらのタン裏にスポンジ様のものが入っており、以降は革が当ててあるだけのようです。

 

今回はどちらもスポンジが入っているため、上は74年10月か64年10月、下は73年1月か63年1月と考えられます。

 

次に、ソックシートを見ていきます。

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上は真っ直ぐ、下は少し斜めに伸びています。

 

真っ直ぐになっているものは1972年以降のもののようです。

 

そのため、上は74年10月、下は63年1月と特定できるわけです。

 

上は74年と判断できるのですが、下は63年でなく、73年の可能性も残されています。

 

というのも、下記のソックシート下のスポンジが真っ直ぐ伸びています。

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こちらは60年代中頃までは真っ直ぐでなく、婉曲した形状だったようです。

 

そのため、63年の製造と考えると、少し矛盾が生じます。

 

購入した古着屋さん曰く60年代との事だったので、都合よく63年と思い込むことにしています←

 

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上にも貼り付けましたが、60年代のものの色気が本当に半端ないです。奇跡の綺麗さです。ほぼほぼデッドストックで手に入れたんじゃ無いかと勝手に思い込んでいます。

 

最近は履かない時も常に玄関に出しておき、行ってきますのブラッシングとただいまのブラッシングを行うほど溺愛しています。我ながら相当気持ち悪いです。

 

最早製造されてから50年が経過しているため、経年変化と言えるか分かりませんが、今後も大切にして経過を楽しんでいきたいと思います。