【JOHN LOBB 経年変化 1年】ジョンロブ hampstead
私が有するJohn Lobb hampsteadが購入してから1年が経過したため、そのエイジングを見ていきたいと思います。
購入時
半年まで
9ヶ月
1年
とても綺麗なエイジングをしていっています!
きめ細かい革質から、光沢の中に浮かび上がる履き皺がなんともたまりません!
こちら、アッパーとしては、CALF M/W (Medium Weight)という革が採用されています。
John Lobb独自の革らしいのですが、CALF M/Wものがどのような革なのかは調べても分かりませんでした・・・
購入する際に革についても深く聞いておくべきだったと反省いたしました。(UKのファクトリーショップで購入したため、英語力の限界こそありますが・・・)
革としては非常に柔らかいです。柔らかいが故にトゥ部分のブローグが施された少し上に履きじわが入ってしまったのが少し残念です・・・
ソールもまだまだ健在です。ただ、COVID-19の影響で、あまり履く機会が無いことも要因としては大きいです・・・
革靴自体のエイジングは順調ではあるものの私の技術不足なのか、靴の手入れをしている時に、どうしても黒の靴クリームがシューキーパーについてしまい、折角の純正シューツリーパーが汚くなってしまっているのが少し残念です・・・
持ち手の部分は少し汚れてしまいましたが、ジョンロブの名前が冠されているだけあり、白色が非常に美しいシューキーパーです。
半年の経年変化時には、踵が緩く、足の甲が痛くなってきてしまうことを報告していました。
当時より少しマシにはなっていますが、終日履いていると痛くはなってきます。
COVID-19によって、出勤が激減していることから、こちらの革靴は月に1回程度の周期と履く機会が非常に少ないことから、足に馴染むのに時間がかかっていることが要因として挙げられます。
1年半の経年変化レビュー時には「素晴らしいフィッティングになった」という報告が挙げられるよう、着用頻度を増やしていきたいと思います。
仕事時も含めて外出の機会は減っていますが、外出する際には少しでもモチベーションが上がるように、良いものを身につけたいと思います。
こちらのジョンロブについても、イギリスのノーサンプトンで購入した思い出の革靴として、今後も丁寧にケアしていきたいと思います。
【ALDEN 1339 チャッカブーツ】2年の経年変化
オールデン 1339を購入してから2年が経過したため、その経年変化を見ていきたいと思います。
程よく深い皺が刻まれて、最高のエイジングをしてくれています!!
横顔もとても綺麗です。
購入当初の写真と下記と比べると、むしろ光沢が増しているように思えます!
最近はタピールのレーダーオイルで汚れ落とし、リッチモイスチャーを塗布後、サフィールのコードバン用の色付きクリームで手入れをしています。
ブラシは以前ご紹介したショージブラシの馬毛ブラシです。
kutsu402647i.hatenablog.com
ソールもまだまだ残っています。
内部も擦り切れ等はなく、綺麗です。程よく色濃くなっているのがまた良い...!!
【2年履いてみた履き心地】
同じバリーラストの990はジャストサイズの7Dで履いていますが、こちらは7.5Dで履いています。
理由としては、チャッカブーツである分、ジャストサイズ過ぎると足首部分の革に負担がかかり、その結果アイレット(靴紐を通す穴)に負担がかかってしまうことで、裂けるリスクがあるということを購入先のラコタハウスの方に教えて頂いたからです。主に秋から冬にかけて履きたいということもあり、厚手の靴下と合わせる事が多くなる事も鑑み、大きめをチョイスしたという背景もあります。
少し大きめで履くと、皺が深く刻まれやすいようで、ジャストサイズで履いている990より皺は少し深めです。
(右が990、左が1339)
少し大きめながら足の形にフィットしてきている実感があり、足を通して紐を縛った瞬間に毎度心の中では「あ、これ俺の靴だわ」という軽い感動が湧き起こります!(なんやこの表現)
順調に輝きと深みを増していっている1339、今後の成長がますます楽しみです!!
【過去のエイジングはこちら】
1年半
kutsu402647i.hatenablog.com
1年
kutsu402647i.hatenablog.com
9ヶ月頃まで
kutsu402647i.hatenablog.com
【旧旧旧チャーチ】都市なしチャーチ メッセンジャー
以前、旧チャーチについて記載致しました。
この度、新しくビンテージチャーチを入手したため、ブログに記載したいと思います。
メーカー: チャーチ
モデル: メッセンジャー
ラスト: 82
サイズ: 7G
チャーチについては、年代が古くなるほど、ソックシートに記載された都市の数が減っていきます。
そこで、ソックシートの都市の数を確認してみます。
都市の記載がありません。即ち、都市無しチャーチ、所謂旧旧旧チャーチです。
都市なしについては年代として、 1960年代からそれ以前の物になってくるため、そもそも数が少なく、状態が良い品物の入手が難しいです。
60年程前に製造された品であることから、経年的な革の皺は所々あるものの、比較的状態が良い物に出会えたのはラッキーでした。
ソールもまだまだ健在です。
メッセンジャーというモデルについては、現在は廃盤になったようですが、旧旧旧チャーチ〜旧チャーチまで、長く存在していたようです。
特徴としては 82ラストであり、ストレートチップの中でも無骨な部類に入るコンサルと比較しても、ぽってりとしていて、より無骨な印象です。(コンサル持っていないので、73ラストのディプロマットとの比較です)
他の黒のオックスフォードシューズと並べてみます。(向かって左からジョンロブ hampstead、チャーチ メッセンジャー、クロケットアンドジョーンズ オードリー3 )
無エレガントです。
ストレートチップながらもカジュアルとして履けるんじゃ無いかってくらいです。
やはりこの年代の靴で本当に素晴らしいなと思うのは、言わずもがな、革質です。
肉厚かつプルップルな革質は、見て触って思わずヨダレが出てしまいます。(真の変態ですね)
今すぐにでも履いて出かけたい衝動に駆られますが、どうにも履くことに抵抗を覚えてしまいます。
デッドストックほど履くのに抵抗はありませんが、こちらも履くというより見る専門の靴になってしまいそうです…
革靴は履いてなんぼだと思うのですが、どうにも履くに履けない自分がいます…
旧チャーチ、旧旧旧チャーチを入手出来たため、旧旧チャーチも欲しいところですが、懐的にも収納的にもそうポンポンと買える物ではないため、かなり状態が良くジャストサイズでない限りは購入を控えたいと思います。
その前にそもそも現行品のチャーチを持っていない点もツッコミどころです。
他のビンテージ靴についての投稿はこちら
【フローシャイム】1950年代パンチドキャップトゥ
ビンテージシューズとしては、フローシャイムや旧チャーチなどについて、本ブログでも度々触れてきました。
今回、新しくFlorsheimのビンテージシューズを入手したので、掲載したいと思います。
フローシャイムの1950年代のパンチドキャップトゥです。
経年による革の変化は所々にあるものの、幸運にもデッドストックで入手することができました。
タピールレーダーオイルで保湿兼汚れ落とし後に、リッチドモイスチャーを全体に塗って軽く磨いただけでこのツヤです。
ビンテージ靴は、年代が古くなる程革質も良くなることが言われていますが、さすがは50年代というだけあり、うっとりしてしまうような素晴らしい革質です。
フローシャイムのグレードとしては、レギュラー、インペリアル、ロイヤルインペリアルがあります。
この辺りはソックシートやインソール内の小窓を見ればその旨記載があるため、判別可能です。
例えばインペリアルはこんな感じ。(私が有しているものはソックシートの記載が消えてしまって、かなり見えにくいですが…)
今回の物は、ソックシートに「Reg」の記載があり、小窓にもインペリアルやロイヤルインペリアル等の記載が無いため、恐らくレギュラーラインでは無いかと思います。
レギュラーラインでこれだけの革質ということが何ともびっくりです。70年程前の靴とは思えない艶感です。
経年によって劣化はありますが、ソールもまだまだ綺麗です。
パンチドキャップトゥにヒドゥンチャネルで仕上げられたレザーソウルがエレガントさを増長します。
以前ブログでも触れましたが、フローシャイムはインソールに記載されているアルファベットや全体の特徴から、年代判別が可能です。
アルファベット表記以外の数字の意味合いとして、インソール内の数字でメジャーなモデルを特定可能です。
例えば、フローシャイムの中でもビンテージ靴として特に人気がある、インペリアルラインの「kenmoir」(未だにケンムーアかケンムールかどちらが正しいのか分かりません…)は「93602」の製造番号を良く見かけます。vcleatさんのブログを見ると、92604も多いようです。
そこで今回のインソールを見てみると……
アルファベット二文字による製造年月がありません。
一方で、製造番号らしき表記がS1076となっています。
どうやら、この「S」という表記が入っているものが、50年代であるという証拠のようです。
なおかつ、vcleatさんのブログを拝見すると、インソールの数字が黒字での記載の場合も50年代である可能性が高いとのことです。(60年代以降は白か金での記載)
このような年代判別の楽しさもビンテージ靴の楽しさの一つです。
直ぐにでも履いて外に出かけてしまいたい気持ちですが、デッドストックのため履くのを躊躇ってしまう点が悩ましいです…
いずれにせよ、大切にケアしていきたいと思います。
【豚毛ブラシ】サパトロのブラシを購入してみた
靴磨きに使用するブラシについては、いくつかこのブログで記載してきました。
靴磨き用のブラシとしては、埃落とし用の馬毛ブラシ、磨き用の豚毛ブラシ、仕上げ用の山羊毛ブラシがあり、山羊毛<馬毛<豚毛の順で硬くなることは皆様ご存知の通りです。
今回は、豚毛ブラシに関するお話です。
豚毛ブラシは、革靴に色によって分けることが推奨されます。
私は黒と茶色は分けていますが、茶色内で、薄茶色と濃い茶色で同じ物を使用していたため、薄茶色の靴に使用する際に少し抵抗がありました。
そこで、新しく「zaptro(サパトロ)」というメーカーの豚毛ブラシを購入してみました。
手植えブラシを豊富なカラーバリエーションからリーズナブルなお値段(5000円程度)で購入できます。
非常にお洒落な箱に入って到着です。
今回は黄色の物を購入しました。
こちらの靴用に使用したかったことから、何となく近しい黄色をチョイスしました。
私が有している他のブラシと比較してみます。
左から、コロンブスの豚毛ブラシ、サパトロの豚毛ブラシ、寺沢ブラシです。
同じ手植えブラシである寺沢ブラシと比較すると、毛の長さは同じくらいで、2.5cm程度です。
豚毛の密集具合としては、同じく手植えである寺沢ブラシと比較すると、ブラシ自体の面積が大きい分、密度は低いという印象です。
どこまでガシガシ感を求めるかによって、好みが分かれそうです。
手植えブラシであるため、長年愛用できそうです。
こちらのブラシも上手く育つよう、大切に使っていきたいと思います。
ご参考までにこちらもどうぞ
山羊毛ブラシ
kutsu402647i.hatenablog.com
【クロケットアンドジョーンズ 経年変化 2年】オードリー3
クロケットアンドジョーンズ オードリー3を購入してから2年が経ちましたので、そのエイジングを見ていきたいと思います。
購入時
半年
1年
1年半
2年
主にスーツを着る時に履いています。
元々スーツを着る機会が少ない上に、コロナ下で出勤が減った関係で、ここ半年は4、5回程度しか履けていません…
最近ではブートブラックのツーフェイスローション、東急ハンズとコロンブスのコラボクリーム、モーブレイのトラディショナルワックスを下地にリンカーンワックスで磨いています。
余談ですが、こちらのオードリー3を購入した際は、サフィールノワールのビーズワックス以外を試してみたいと思い、購入時にたまたま売っていたコロニルのワックスで鏡面磨きを行なっていました。
一方で、このコロニルのワックスが全く光りませんでした…
私の技術の問題だと思い、悔し泣きを交えて毎回時間をかけて鏡面磨きを施していました。
今ではコロニルのワックスでもかなり光るようになってきたため、他のワックスを試そうと思い、東急ハンズの店員さんに伺ったところ、こちらのワックスはそもそもあまり光らないワックスだということでした……
ピカピカの鏡面磨きを目指したあの時間は何だったのだと思うと悲しいですが、難しいワックスを選んで技術を磨いたのだと自身に言い聞かせています。
よくよく見ると、1年半と2年で鏡面磨きの光具合に差があると思いますが、これは私の技術が半年間で進歩したというよりも、ワックスをコロニルからリンカーンワックスに変えたことが大きいです。リンカーンワックスは本当良く光る。。下地に使っているトラディショナルワックスも普通にワックスとして使っても良く光るのでオススメです。
2年間履いてみて感じた革質
傷やクラックはまだなく、まだまだ綺麗です。
全体的に深すぎない皺が程よく入っていて、良い具合のエイジングを迎えています。この調子ならこれから5年、10年とまだまだ履けそうです。
ただ、トゥ部分にもシワが入ってしまったのは少し残念です…
ソールもまだまだ健在です。
インソールも綺麗です。個人的には黒に印字されたロゴが、なんとも高級感があって好きです。
2年間履いてみた履き心地
クロケットアンドジョーンズのストレートチップといえば、オードリーですが、オードリーは日本人にとって非常にカカトが緩いです。
比べてオードリー3ではヒールカップが小さめに出来ていることから、カカトが小さめの日本人からすると、オードリー3の方がフィットすると思います。
それでも私の場合、購入する際はカカトのフィット感がいまいち緩い感覚がありました。同じタイミングで試着したカルミーナのRAINの方がジャストのフィッティングでした。
一方で、カカトの緩さは今では全く気にならなくなりました。(johnlobbが浮き過ぎるので、そのインパクトが掻き消した感がありますが…)
また、カカトの緩さからか、ジャストサイズを購入しましたが、購入当初は歩くと何となく靴から足が浮き上がるような感覚があり、踏み込む度にギュッギュッとなる感触がありました。それがまた逆に心地よい感触ではあったのですが、2年の時を経てかなり足に馴染んだのか、今ではそのような感触が薄まってきた気がします。
余談ですが、オードリーにはオードリー2、オードリー4、オードリー5もあるようですが、違いは良くわかりません…
総じて、、、
購入して本当に良かったと今でも思います。
結婚式やスーツを着るタイミング、大切なプレゼンで気を引きしめるために履きますが、映画キングスマンの「ブローグではなくオックスフォード」という合言葉よろしく、ストレートチップの高級英国靴を履くことで、英国紳士を意識して(笑)、何となく背筋が伸びる思いです。
こちらのオードリー3は自身の結婚式で履いた思い入れのある一足なので、一生大切に履いていきたいと思います。
参考までにこちらもどうぞ!
購入直後
kutsu402647i.hatenablog.com
1年のエイジング
kutsu402647i.hatenablog.com
【Edward Green 半年のエイジング】エドワードグリーン sandringham
今年の1月末に購入したエドワードグリーン sandringhamのエイジングを記載したいと思います。
購入時はこちら
kutsu402647i.hatenablog.com
3ヶ月
半年
少し皺が入ってきてはいますが、コロナウイルスの影響で現状そこまで履けていないことから、あまりエイジングは進んでいない印象です。ただし、こちらは後述する革質の影響もあると思われます。
クレム1925のライトブラウンで全体を磨き、トゥとヒール部分はタバコブラウンのワックスを用いて、何ちゃってビンテージ磨きを施しています。
半年間履いた履き心地
ラストはエドワードグリーンの名作ラスト202です。
202ラストは丸みを帯びていることから、非常に日本人の足に合うラストとされています。
その情報通り、johnlobbやクロケットアンドジョーンズで感じるかかとが浮く感じも無く、非常に足にフィットしており、履いていて心地良いです。
ただ、革質が肉厚なためか、歩く際の革靴自体の反り返りが少なく感じます。
その点で今のところ不自由した事はありませんが、あくまでも私見として少し躓き易いような感覚があり、補強のためにトゥスチールをつけていますが、それがまた躓き易さを増長している気がします。
半年間履いてみた革質
革質は「素晴らしい」の一言です。
肉厚かつ堅牢でありながら、革質が良いためか、きめ細やかな皺が入っています。
艶やかな質感が見ていて心を癒されます!
こちらはファクトリーショップで購入したアウトレット品ですので、少しブローグの穴が欠けていたりしますが、造りや革質については、流石はエドワードグリーンよろしく非常に上質で素晴らしいの一言に尽きます!(ボキャブラリーが…)
色合いとしても、まさに今後の経年変化が楽しみな一足です!