【ALDEN 990 2年 経年変化】オールデン990
2019年の3月に購入したオールデン990が購入してから2年が経過したので、そのエイジングを見ていきたいと思います!
購入直後
試着ですでに皺が・・・
半年
1年
2年
年を経るごとに、皺の深さが増していっています!
その一方で、流石にシェルコードバンだけあり、革の輝きは全く色褪せる様子がなく、むしろ深い皺が入ってきている分、皺部分とのコントラストによってより輝きが増しているように見えます!
最近はタピールのレーダーオイルで汚れを落とし、1日程置いてからリッチドモイスチャーで保湿、その後クレムの色付きコードバンクリームを使っています。
大体3ヶ月に1回程度の割合でカッサ棒を使用して、コードバンの表面を押しつぶすようにしています。
最近、小雨にやられてしまい、カッサ棒を使用してケアしたので、毛羽立ち(水滴付着部分が白くなる現象)は抑えられていると思ったのですが、太陽下で良く見ると、白い斑点が残ってしまっています。
多少の雨ならばカッサ棒を使えば毛羽立ちが抑えられると信じていたのですが、やはり少しは残ってしまう可能性があるため、小雨であっても雨での着用は避けた方が良さそうです。
ただ、見る限り、購入してから何度か小雨にやられていますが、全ての毛羽立ちが残っているというような状態ではなかったため、現在残ってしまっている毛羽立ちも、何度かケアしていけば解消されることを祈っています。
インソールもまだまだ綺麗です。インソールの革も良い感じにエイジングしています。この色の感じの経年変化がなんだかめちゃくちゃエモいです!
履き心地はとても良く、ジャストサイズで履いているのですが、買ってから靴擦れをした記憶がありません。
オールデン990はバリーラストが使用されていますが、バリーラストについては、私が有しているその他の英国・米国靴と比較しても、とても履きやすい印象です。
流石は過去に矯正靴として使用されていたオールデン!と言いたいところですが、ただ、バリーラストが私の足に合っているだけかもしれません。
アバディーンラストを使用しているオールデン563タッセルローファーは、長時間履いていると、少し足の甲が痛くなってしまいます・・・
単純にサイズミスだった可能性もありますが、オールデンも全てが万人の足に合うというわけではなく、当然ラストが個人の足に合うかどうかで履き心地が変わると考えられます。
ソールもまだまだ残っています。歩く癖にもよるかもしれませんが、私はつま先が削れやすいため、トゥスチールをつけています。同じタイミングで購入したオールデン563については、トゥスチールをつけないまま過ごしてしまったことから、ソールがかなりピンチです・・・
最近の2ndでは、コードバン特集がされており、何年も履き込まれたオールデンを見て、垂涎が止まりませんでした・・・
こちらも年を重ねるにつれて、どのようなエイジングをしていくのか、非常に楽しみです!
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【エドワードグリーン】1年の経年変化 Edward Green Sandringham
昨年の1月にイギリスのノーサンプトンで購入したエドワードグリーンのSANDRINGHAMを履き始めてから1年が経過したので、そのエイジングを見ていきたいと思います。
購入当時
半年
9ヶ月
1年
アッパーのチェスナッツの色味は、エイジングを経て色が濃くなっていくことが期待できますが、購入当時と比べて、まだそこまでアッパーの色味の変化は見られません。
こちらはノーサンプトンのファクトリーショップで購入したもので、所謂アウトレットとして購入したものではありますが、それでも流石はエドワードグリーンです。
非常に滑らかで綺麗な皺が入ってくれています!!
非常に重厚な革ではありますが、表面が非常に滑らかな革質であるが故ですね!
ヒドゥンチャネルで仕上げられたソールもまだまだ健在です。
インソールもまだまだ綺麗です。
こちらの靴で唯一残念な点があるとすれば、長時間履くことで踵に靴擦れが起こってしまうことです。
硬めのアッパーが使用されており、なおかつソールも硬めであることが起因している気がします。
コロナ禍で着用頻度がかなり落ちていることから、まだまだ足に馴染んでいるとはいえず、今後に期待です。
革靴の聖地、ノーサンプトンで購入した思い出の一足ですので、今後もエイジングを楽しんでいきたいと思います!
【Paraboot (パラブーツ)】アヴィニョン 1年の経年変化
パラブーツのアヴィニョンを購入してから1年が経過したため、そのエイジングを見ていきたいと思います。
購入時
半年後
9ヶ月
12ヶ月
購入時と比較すると、むしろエイジングによってオイリーなリスレザーが光沢を放つようになりました!
購入時
お手入れは、パラブーツの純正クリームを使用しています。パリのマレ地区にあるパラブーツの旗艦店で購入した際に、店員さんがオマケでくれたものです。コロナ禍前に行ったイギリス、フランスが本当に懐かしい・・・
主に雨の日に履きますが、ビジネス以外で履く革靴で黒はこちらしか有していないため、雨が降っていなくとも、コーディネートによっては履いています。
ポテっとした可愛らしいVチップが非常にコーディネートしやすいです!
またまだソールも健在です!
レザーソールの革靴は、摩擦の少ない地面ですと、たまにツルッと滑ることがありますが、パラブーツのいかついラバーソールでは、たとえ雨でも滑り知らずです!
凹凸のクッキリとしたラバーソールによって、しっかりと地面を踏みしめることができるため、非常に歩き心地が良く、長時間歩いても疲れずらいため、ガシガシ歩きたい日にも履いていける革靴です!
購入時の試着では少しきつめに感じており、一つサイズをあげることも検討していましたが、一つ上のサイズでは少し緩さがあり、迷った結果、少しきつめのサイズを購入しました。
今では私の足にしっかりとフィットし、非常に履き心地も良く、少しキツめのサイズにして良かったです!
フランスで購入した思い出の靴として、今後も大事にしていきたいと思います。
【14足】有している革靴一覧 2021
以前、有している革靴一覧について記載させていただきました。
こちらの記事を記載してから、およそ9ヶ月程度が経過し、売ってしまったものや新しく購入したものがありますので、再度記載したいと思います。
4足を売却し、新しく4足を購入いたしました。
左上から記したいと思います。
1. ALDEN (オールデン) 563
シンガポールで購入した一足です。購入してから2 年が経とうとしています。
2. ALDEN (オールデン) 1339
自身の結婚式でお色直し後に履いた靴です。結婚式のお色直し後に靴を履き替える新郎はなかなかいないことでしょう。(エッヘン)
3. ALDEN (オールデン) 990
こちらもシンガポールで購入した一足です。購入してから2年が経とうとしています。最近ずっとテレワークのため、ビジネス用の衣装で革靴を履く機会がなく、必然的に私服用によく履いていた、ALDEN990やALDEN1339あたりの着用頻度が高いです。
4. EDWARD GREEN (エドワードグリーン) SANDRINGHAM
コロナ流行直前にノーサンプトンで購入しました。1年が経過したので、そろそろまたエイジングを記載したいと思います。
5. FLORSHEIM (フローシャイム) IMPERIAL Kenmoir 60s~70s
コロナ禍で革靴を履く機会が減っていることから、最近は履くというよりも観賞用になりつつあります・・・革質は最高です!
6. FLORSHEIM (フローシャイム) 50s
こちらもデッドストックで購入してから恐れ多くて履けていません・・・完全なる観賞用です泣
7. John Lobb (ジョンロブ) HAMPSTEAD
こちらもコロナが流行る前にノーサンプトンで購入した一足です。本ブログを書いている日に丁度履きましたが、やはり踵が緩い一方で、甲や足のサイドが痛くなる・・・
8. Paraboots (パラブーツ) Avignon (アヴィニョン)
こちらもコロナ前にパリで購入した一足です。主に雨の日に履いていますが、雨が降っていなくても無性に履きたくなる時がある一足です。ぽてっとしたvチップが可愛らしくて好きです。
9. ビルケンシュトック ボストン
コンビニ等に行く際に非常に便利な一足。奥さんがドイツに行った際のお土産ですが、プレゼントされてから3年経ちましたが、まだまだ現役です。
10. クロケットアンドジョーンズ オードリー3
革靴沼にはまり込んだブースターとなった一足です。自身の結婚式で履いた思い出の一足です。
11. 旧旧旧チャーチ メッセンジャー
所謂都市なしチャーチです。特にデッドストックで手に入れたわけではありませんが、かなり状態がよく、履くのが勿体なくて履けていません。これも観賞用と化しています・・・肉厚で柔らかい革質は至高の一言です。
12. 旧旧チャーチ メッセンジャー
所謂二都市チャーチです。一番最近手に入れた一足です。こちらもデッドではありませんが、状態の良さから勿体無くて履けていません。革質については、色の違いもあるかもしれませんが、旧旧旧チャーチよりもきめ細かいように思えます。50年代のフローシャイムに近いですが、革はより厚い印象です。
13. 旧チャーチ ディプロマット
こちらはデッドストックに近い状態で手に入れましたが、バンバン履いています。最近のお気に入りで、出勤する際にはいつも履きたくなるのですが、バランスを考えて他を履くように心掛けています。なんかディプロマットって名前がかっこいいですよね。「外交官」という名前だけで華やかさが想像でき、チャーチのネーミングセンス素晴らしいです。
14. BALLY (バリー) SCRIBE(スクリーブ)
もうすぐ購入してから3年が経ちます。スイスに出張に行った際にたまたま購入した革靴で、私にとって初めての本格革靴であり、革靴や靴磨きに興味をもつキッカケとなった一足です。バリーがキッカケとなり、クロケットアンドジョーンズがブースターになりました。最近あまり履けていませんが、今後も大切にしたい一足です。
観賞用が多いですね・・・元々は革靴は履いてなんぼやと思っていたのですが、COVID化で履く機会が減ってしまったことも要因としては大きいです。
以上、前回記載した際から、4足旅立ち、4足を迎え入れています。新しく購入した4足は全てビンテージシューズです。
新品の革靴は1年以上購入していないことになります。ずっとALDEN 54321が欲しい欲しいと思いながら、コロナだし履かないかなーと物欲に争っています。
来月あたりに購入しました的なブログがあがっていたら、物欲に負けたなとお察しください。笑
【JOHN LOBB 経年変化 1年】ジョンロブ hampstead
私が有するJohn Lobb hampsteadが購入してから1年が経過したため、そのエイジングを見ていきたいと思います。
購入時
半年まで
9ヶ月
1年
とても綺麗なエイジングをしていっています!
きめ細かい革質から、光沢の中に浮かび上がる履き皺がなんともたまりません!
こちら、アッパーとしては、CALF M/W (Medium Weight)という革が採用されています。
John Lobb独自の革らしいのですが、CALF M/Wものがどのような革なのかは調べても分かりませんでした・・・
購入する際に革についても深く聞いておくべきだったと反省いたしました。(UKのファクトリーショップで購入したため、英語力の限界こそありますが・・・)
革としては非常に柔らかいです。柔らかいが故にトゥ部分のブローグが施された少し上に履きじわが入ってしまったのが少し残念です・・・
ソールもまだまだ健在です。ただ、COVID-19の影響で、あまり履く機会が無いことも要因としては大きいです・・・
革靴自体のエイジングは順調ではあるものの私の技術不足なのか、靴の手入れをしている時に、どうしても黒の靴クリームがシューキーパーについてしまい、折角の純正シューツリーパーが汚くなってしまっているのが少し残念です・・・
持ち手の部分は少し汚れてしまいましたが、ジョンロブの名前が冠されているだけあり、白色が非常に美しいシューキーパーです。
半年の経年変化時には、踵が緩く、足の甲が痛くなってきてしまうことを報告していました。
当時より少しマシにはなっていますが、終日履いていると痛くはなってきます。
COVID-19によって、出勤が激減していることから、こちらの革靴は月に1回程度の周期と履く機会が非常に少ないことから、足に馴染むのに時間がかかっていることが要因として挙げられます。
1年半の経年変化レビュー時には「素晴らしいフィッティングになった」という報告が挙げられるよう、着用頻度を増やしていきたいと思います。
仕事時も含めて外出の機会は減っていますが、外出する際には少しでもモチベーションが上がるように、良いものを身につけたいと思います。
こちらのジョンロブについても、イギリスのノーサンプトンで購入した思い出の革靴として、今後も丁寧にケアしていきたいと思います。
【旧旧チャーチ】二都市チャーチ メッセンジャー
以前本ブログでは、旧チャーチ、並びに旧旧旧チャーチを紹介いたしました。
あとは「旧旧チャーチさえ揃えば、ビンテージチャーチコンプリートだ」とか思いながらずっと旧旧チャーチを探しており、この度、やっと入手することができました!!
メーカー: チャーチ
モデル: メッセンジャー
ラスト: 82
サイズ: 7.5E
以前本ブログで記載した旧旧旧チャーチとラスト、モデルが同一の色違いになります。
チャーチについては、年代が古くなるほど、ソックシートに記載された都市の数が減っていきます。
こちらは、都市がロンドン、ニューヨークの二都市である、所謂旧旧チャーチになります。
ソールはヒドゥンチャネル(糸が見えない仕様)となっています。
旧旧チャーチについては、ヒドゥンチャネル仕様のものとそうで無いものの二パターンがあり、ヒドゥンチャネル仕様の方が古く、かつ上記写真様に「Famous English shoes」の記載があるものは、1960年代後半〜1970年代初頭頃に作成されたもののようです。
ビンテージチャーチを求める大きな理由の一つはその革質の素晴らしさかと思います。
こちらの旧旧チャーチについても、革質は本当に素晴らしいです。
厚めな革ながらも革質がきめ細かく、非常に柔らかいことから、皺の入り方も非常に綺麗です。
カーフレザーですが、まるで樹脂でコーティングされたかのような艶感が本当に素晴らしいです。
私が所持している都市なしチャーチについても革質は素晴らしいですが、なんとなく黒色ってぱっと見では革質の良さが分かりにくいです(完全に私だけかもしれませんが・・・)
旧旧チャーチについては、少し赤みがかかったブラウンの色合いによって、革質の良さに拍車がかかったように見受けられます!
(左;旧旧チャーチ、右;旧旧旧チャーチ)
ついに旧チャーチ、旧旧チャーチ、旧旧旧チャーチ(都市なしチャーチ)の3つを手に入れることができたので、それぞれ革質の比較等も今後行ってみたいと思います!
その前に、今度はチャーチの現行品のモデルも欲しくなってきて、物欲に底はありませんね・・・
他のビンテージ靴についての投稿はこちら
30年代 デッドストックのブラックモールスキンのビンテージワークジャケットを育てる
革靴は好きですが、ファッション全体には疎い私です…
そんな私ですが、物が経年変化していく様が非常に好きなため、エイジングする素材には興味があります。
革靴から入り、その後革質を求めてビンテージシューズに手を出した結果、ビンテージの古着にも少し興味が芽生えつつあります。
そこで、最近手に入れたフレンチビンテージのワークジャケットを紹介したいと思います。
1930年代 デッドストック ブラックモールスキン ワークジャケット
こちらは、フランスの労働階級の方々が身につけていたワークジャケットになります。
素材はモールスキンです。
ワークジャケットといえば、まずはデニム生地が思い浮かぶかと思いますが、デニムと言えばアメリカ。フランスではデニムの代わりにモールスキンなる素材が使用されていたようです。
因みにモールスキンとはmole(モグラ) skin(皮)という意味のようです。
モグラの皮を使用しているわけではなく、コットン100%ですが、モグラの皮のような風合いが出るほど濃く編み込まれた素材であるが故に、このように呼ばれているとのこと。
エイジングが進むと、独特の経年変化を楽しむことが出来る素材です。
フレンチビンテージのモールスキンジャケットといえば、所謂「那須紺」と呼ばれるブルーインクのジャケットがメジャーかと思います。
こんなの
ブラックについては珍しいようで、近年ではデッドストックでは非常に手に入りづらいとのこと。
今回、フランス南部の老舗衣料品店が閉業になった際に、倉庫に眠っていた物がたまたま入荷したようで、ご縁があって入手することができました。
奇跡的にもジャストサイズです。
ブラックについては特に綺麗なエイジングが期待できるようで、今後が楽しみです。
ディテールについて
フレンチビンテージの面白い点は、そのディテールから、おおよその年代判別が可能な点です。この点はflorsheimに通じるところがあります。
今回のワークジャケットは、倉庫で見つかった際に、年代別に分類されていた物の中で、「1930年代」の束に分類されていたとのことでした。
下記、全体的にYoutuberのゆーみん&きうてぃさんの動画で勉強させて頂き、年代判別について記しました。
youtu.be
まず、生地について、モールスキンはコットンを密度濃く塗っていることから、基本的に生地が分厚いです。
一方で、こちらはモールスキンとしては記事が薄めの「ライトモールスキン」に分類される物になり、こちらも30年代に良く見られるディテールのようです。
このライトモールスキンですが、とても感触が面白いです。
あたかもマッキントッシュのゴム挽きコートのように(ちょっと言い過ぎですが)、ゴムでも入っているのかと思うほど、ブルンブルンします。とても肌触りが良いです。
そして刺繍がVの形をしている所謂「Vポケット」の仕様となっています。
こちらは色んな年代で見られるようで、あまり参考とはならないようですが、古い物で見られるもののようです。
また、ベークライトという素材のボタンが使用されています。
こちらはアメリカ人のベークライトさんが1907年に発明したフェノール機能素材とのことで、1930〜40年代の物に良く使用されるボタンとのことです。(別冊 Ligtning ヴィンテージの教科書 完全版より)
そして下り襟なる、襟が下に向かってついています。
こちらも20〜30年代に見られるディテールのようです。
因みにこちらのジャケットについては、衿の先が糸で固定されており、襟を立てることができない仕様になっています。
これは高所作業員が使用する用途で作成されたディテールのようです。恐らく強い風に襟がバタついてしまうのが邪魔だということですね。
そして内ポケットの上に、黒地に金の刺繍がされています。
こちらも30-40年代に多いディテールとのこと。
以上のことを加味すると、1930年代でも、恐らく後半に製造された物と推測されます。
このように、ディテール一つ一つについて、背景があることが、ビンテージ品のとても面白い点ですね!
ビンテージ品ではありますが、今後10年、20年と着る中で、どのような経年変化をしていくのか、とても楽しみです!
既に試着はしてしまいましたが、来年も頑張ろうということで、2021年の1月1日に卸したいと思います。
ビンテージ革靴の投稿はこちら